パ・リーグ3連覇を狙う西武辻発彦監督が、盤石のチームづくりを進める。オープン戦最終カードで、本拠地にヤクルトを迎えた3連戦。3連勝で締めくくり、08年以来12年ぶりのオープン戦“優勝”を決めた。同監督は「勝ち負けはアレだけど、若い野手も投手も内容はよくなってきている。もうちょっと上げて開幕をベストで迎えられれば」と、未定の開幕を見据え、ひとまず締めくくった。

9試合で6勝2敗1分けで勝率は7割5分。結果よりもチーム力アップを最優先に進めてきた。野手は、レッズ秋山が抜けた穴をどう埋めるか。投手は先発ローテの確立。可能性のある若手を実戦で積極起用し、開幕延期を受けると競争を延長した。「調整が遅れている中で、そこそこ結果が出ているし、そんなに悪くない」。底上げに加え、出遅れている今井、ノリンらの投手陣が復調するための時間的猶予をプラスにとらえる。

20日から、当初の日程通りの練習試合にはガチンコ勝負で挑む。「ほとんど実戦(公式戦)と同じ使い方になる。隠すことはない。どこも新戦力を発見したり、参考にしたりしにくると思うけどね」と、総仕上げに取りかかる。【栗田成芳】