オープン戦最終戦で、西武松坂大輔投手が所沢に帰ってきた。ライオンズブルーに身を包んでの本拠地登板は、06年10月以来14年ぶり。

ヤクルト相手に6回から登板すると、先頭の山田哲を高めのカットボールで空振り三振。3回1安打3三振に「少しずつですけど前進はしている」。実戦3試合目にして初めて無失点で終えた。

振りかぶっての投球は高めに浮き、セットポジションからバランスを探った。走者を背負ってからは、無安打無四球。開幕まで数試合投げていくが、このまま進めればローテーション入りは濃厚だ。

延期については「考え方は人それぞれあるけど、貴重な時間をもらえたと思ってやるだけ」。本拠地登板には「公式戦になったら、また違う。早く大きな声援を受けて投げたいとあらためて思った」。懐かしい所沢の熱気を受けるまで、もう少しだ。