ソフトバンク柳田悠岐外野手(31)が10日、自宅での珍トレーニング法を明かした。

9日から始まったペイペイドームでの自主練習に参加し、オンラインで報道陣に対応。自宅での過ごし方を問われ「子どもをバーベルにしていました」と驚きの練習風景を明かした。コロナ禍で開幕が見えず、練習困難な状況でも、前向きに調整を進めていく。

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オンラインで報道陣に対応するため、球団がペイペイドームに用意したカメラの前に現れた柳田は、明るく柔らかい表情だった。球場での自主練習が始まって2日目。この日はランニングやキャッチボール、フリー打撃で汗を流したという。「(自宅でやるのとは)全然違いますね。体を動かすのは気持ち的にも違います」とにこやかに話した。

チームは3月31日から9日間、活動を休止していた。原則として不要不急の外出を禁止されており、選手たちはほとんどの時間を自宅で過ごした。柳田も同様だ。「ずっと家にいました。できる範囲のことをやりながら、物足りなさは感じていました。今はこれでしょうがないなと思いながらやっていました」。自重トレーニングや体幹トレーニング、ストレッチなど簡単な運動しかできなかった。

そんな中でも柳田らしく、工夫を凝らした珍トレーニングも行っていた。「子どもをバーベルにしていました。抱っこしてスクワットとか、アームカールとか、いろんな動きをしていた。15キロと6~7キロくらい。2人合わせて20キロちょいですね。動くバーベルなんで、それを扱うのが非常に難しい」。4歳の長女と今年2月に生まれたばかりの長男をあやしながらのトレーニングだ。「子どもも喜んでいるので、一石二鳥ですね」とパパの顔を見せた。

自身は昨秋に右肘手術を受け、復活を目指すシーズン。経過は順調で2軍での実戦もこなし、3月下旬には1軍合流した。すでにいつ開幕してもOKの状態には仕上げていた。開幕日が定まらず、福岡にも緊急事態宣言が発令される中でも、柳田らしく明るく調整を続けていく。【山本大地】