オリックスの新外国人アダム・ジョーンズ外野手(34)が、紅白戦に白組の「4番指名打者」で出場。

第1打席には山本の145キロ直球を捉えて、センターオーバーの二塁打を放った。

「いい形で捉えることができたよ。シーズンに向けてどんどん状態を上げていきたい。開幕が近づいてくれば、アドレナリンもでてきて(試合に)向かって気持ちも高まっていくと思う」。3月6日巨人戦で菅野から左安打を放って以来の快音。開幕日が決まったことで、期待の主砲も気合が入った。

コロナ禍でも、メジャー通算282発の大物助っ人はスケールの違いを見せていた。ソフトバンクのバンデンハークが行っている野球道具オークションに、飛び入り参加。サイン入りスパイクを提供し、オークションで決まった金額を、アメリカ、韓国、日本の「ドナルド・マクドナルド基金」に寄付した。当初、今回のオークションがあまり知られておらず落札価格が伸びなかった。するとジョーンズが「スパイクに加えて、(落札者に)バーチャルバッティング講座を行う」と申し入れた。その結果…。落札額はグンと上がり、寄付する金額が増えたのだった。

自軍のエース格から貫禄の一打を放ち、調整面の不安を一掃。これからは開幕に向け、より一層集中していく。【真柴健】