オリックス山本が、紅白戦の紅組で先発し、予定の2回を1安打無失点に抑えた。

「(実戦が)かなり久々だったので、(テーマは)感覚を確かめること。自主練習の間に、真っすぐの強さを求めてやっていたので、打者がどういう反応をするのか、しっかり試そうと思っていました」

最速は152キロを計測し、2つの三振を奪った。ただ、反省を口にする。2回の先頭打者ジョーンズに初球145キロ直球を捉えられ、中越え二塁打を許した。「あのボール自体は、僕自身として納得したボールではなかった。ミスボールを投げたときでもファウルになるバッターも多い。一発ではじき返されたので(ジョーンズは)さすがだなと思いました」。この日は対戦したがシーズンに入れば頼れる主砲。新助っ人の気分を乗せる一打になった。

開幕は6月19日に正式決定した。「本当に楽しみで、わくわくしています。開幕に向けて、技術面も含め、体を調整できたら」。成長著しい右腕の20年シーズンが、始まる。【真柴健】