今秋のドラフト上位候補の最速155キロ右腕、日体大・森博人投手(4年=豊川)が先発し、7回を1安打7奪三振の無失点に抑えた。

この試合の最速は148キロ。「今日は真っすぐの走りがよくなかった」と振り返ったが、キレのいいカットボールにカーブ、ツーシームを交え、打者の目線をかわした。

成長を見せた。これまでは、ピンチでは力んで真っすぐの制球を乱していたが「力まずに、球種を考え、振らせることができた。変化球をバランスよく投げられたのが収穫」。どんな状態でも粘り強く投げ、チームを勝利に導くエースとしての責任を果たした。

古城隆利監督(51)は「森は、エースとして投げる最初の試合。緊張もしていたと思う。苦しい展開の中でよく踏ん張ってくれて、勝利につながってくれたと思う」と成長に目を細めた。

この試合はNPB8球団のスカウトが視察。日本ハムの坂本晃一スカウトは「今日は変化球をうまく使えていた。着実に成長している。体のバランスもいい。慎重に投げていて森君の良さが出ていた。確実に上位候補でしょう」と新たな一面に、高評価だった。