日本プロ野球選手会は日本野球機構(NPB)と9日、事務折衝を行った。日本のドラフト指名を拒否して外国のプロリーグでプレーした選手とは一定期間契約できないとするプロ野球の選手移籍制限について申し合わせた「田沢ルール」が撤廃されながら、田沢純一投手(BC埼玉)が今ドラフトで指名されなかった件で、今後の制度について協議した。

森事務局長はメジャーで実績を積んだ選手がドラフト対象となる現制度に「通常のドラフトと同じがいいか悪いかは細かく検証しないといけない。個人的には、一緒じゃないと思う。ただそこにはいろいろ出てくる。(課題を)洗い出してになるが、普通に見ての感覚だと違うのかなと」と話した。「(NPBは)問題意識はあるとの回答。それ以上は深い話はしていない」と今後も議論を継続するとみられる。

また新型コロナウイルス感染拡大に伴い、今季設けた感染拡大防止特例2020は来季も継続するとの報告をNPBから受けた。出場選手登録31人に、ベンチ入り26人、外国人選手は従来の出場4人以内は変わらないが、出場登録は5人への拡大が適用される見通しだ。