今では考えられないことだが、20年ほど前のパ・リーグは暗闇の中にあった。スターや有望新人はセ・リーグや米大リーグへ流れた。93年以降の10年、日本シリーズでパ球団が勝ったのはわずか2回。セの2軍化がささやかれていた。04年には球界再編の波にのみ込まれ、リーグ存亡の縁に立った。この連載は、ファンの視点で見た、夜明け前のパについての極私的な観戦の記録だ。細かい記憶違いがあるかもしれない。ご容赦の上、しばしおつきあいください。（文中敬称略、表記はいずれも当時）

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連載一覧

（1）ダイエー甲子園店でホークスグッズこそ買い

（2）「天国からわれらに舞い降りた天使」応援歌口ずさむ

（3）「輝くって、こういうことなのか」あの夜の里崎

（4）04年夏　本拠でもらった「ＯＲＩＸ」ビジターユニ

（5）西武ドームのネット裏席「立ってもいいですか」

（6）敵地であげる祝杯は…プロ野球のある街っていいな

（7）日本ハムと水道橋の夜　酒を飲み語り合った俺の日常

（8）ボビーコールに乗せて舞う200枚のニッカン１面

（9）消えてなくなった真っ赤な「近鉄」Ｔシャツと鎮魂歌

（10）お金では買えない価値　プライスレス新歴史シャツ

（11）「楽天が日本一になる」球場で見た圧倒的な情と熱


03年、阪神甲子園駅前のダイエーで買ったタオルとメガホン。ダイエーの日本一を報じる号外と日本シリーズのパンフレット
03年、阪神甲子園駅前のダイエーで買ったタオルとメガホン。ダイエーの日本一を報じる号外と日本シリーズのパンフレット