今季12球団唯一の高卒新人プロ初勝利を挙げた、オリックスの19年ドラフト1位宮城大弥投手(19)が、来季から新加入する能見投手兼任コーチに「フルカウントの極意」を請う。

宮城 相手バッターとの駆け引きなどを聞けたら。(阪神時代に)3-2でもフォークを投げているシーンを動画で見た。その場面でどう投げているのか。真っすぐ、スライダーでなく、フォーク。その3択目だと打者も絞りにくい。どういう意図で投げているのか聞けば、打者との駆け引きもわかってくる。

今季もフォークは投げたが、来季から本格導入する方針。「(フルカウンドでは)四球が嫌でストライクで勝負していた。ボールにする勇気を持って、空振りを取りたい。3-2でフォークが投げられたら、大きな進歩かなと思う」。故郷沖縄には20日前後に帰省する予定。「怠けるのが怖い。キャッチボールはするけど、変化球は1月になってから」。開幕ローテを目指し、周到な準備で2年目の飛躍を期す。【真柴健】