ソフトバンク石川柊太投手(29)は新球習得で奪三振増を目指す。宮古島で千賀と合同自主トレを行う右腕が19日、オンラインで取材に対応。「(新しく)試そうとしているのはカーブとカットの間の変化球。相手打者もいやじゃないかな、と思う」。まだイメージの段階のようだが、“135キロ前後の新スライダー”の習得を目指していることを明かした。

昨季は11勝3敗、防御率2・42。プロ初タイトルを最多勝と最高勝率の2冠で飾った。今季、目標に掲げる規定投球回到達とともに、テーマにするのは奪三振増だ。昨季は登板19試合で自己最多の103三振を奪った。だが、7、8月に2ケタを超えていた奪三振率も9、10月は6点台に下降。「後半は(三振が)尻すぼみになった」反省がある。新球習得で「相手打者に的を絞らせない、空振りが取れる変化球が増えればいい」と意欲的だ。

投球練習はまだ立ち投げの状態だが、エース千賀とともに南国の島で徹底的に体をいじめている。「まだパワーとか瞬発力とか数値が低い。一気にパワーを力に変えられるようにやっていきたい」。栄養士らも同行し、食事面の管理も怠りない。昨季はハイテンポな投球でスピードアップ賞も受賞。新球を武器に、今季も千賀との両輪を担う。【佐竹英治】

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