巨人ドラフト1位の平内龍太投手(22=亜大)が、今季の対外試合の“開幕投手”に内定した。宮崎で1次キャンプを送った1軍メンバーが15日、2次キャンプ地の沖縄・那覇入りした。平内は練習試合の初戦となる17日の広島戦(那覇)に先発して3イニングに登板する予定。順調に行けば、中5日で23日のヤクルト戦(浦添)に回り、先発で5回を投げる模様だ。目標の開幕ローテーション入りへ、最速156キロ右腕が勝負の2試合で実力を示す。

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巨人平内龍太投手(22)は紺のスーツ姿で勝負の地に降り立った。宮崎での1次キャンプを終え、2次キャンプ地の那覇入り。空港到着直後は、同期入団の秋広優人内野手(18=二松学舎大付)伊藤優輔投手(24=三菱パワー)と3人で写真撮影に応じた。

宮崎での実戦デビューとなった11日の紅白戦では1回無安打無失点と好投した。直球とカーブのような軌道の縦スライダーで手応えをつかんだ。那覇では対外試合初戦となる17日広島戦でチームの初陣をきる。順調に調整が進めば、23日ヤクルト戦に中5日で登板する見込みだ。

先発ローテ争いが本格化する。那覇では対外試合7試合が予定されている。エース菅野を筆頭にサンチェス、戸郷、FA加入の井納が骨格を担う。残り2枠を平内を含む、桜井、今村、横川、畠、高橋らの若手が争う。キャンプ終盤には大勢が固まり、開幕に向けた調整期間へと進んでいく。

プロ1年目のルーキーは決戦の地で持ち味の直球勝負を思い描く。「対外試合も入ってくる。さらに真剣勝負の世界になってくる。ストレート中心になってくると思う。どんどん攻めるようなピッチングをしていきたい」と意気込んだ。ここまでのアピールで原監督からは「実戦的な投手」と評価された。思う存分力を出し切れば、自然と開幕ローテへの道は開ける。実力でその座をつかみ取る。【小早川宗一郎】

<主な新人投手の初実戦>

◆86年桑田真澄(巨人) 4月9日イースタン・リーグの大洋戦。4回まで無安打も、5回に集中打を浴び3失点。2軍では異例の4300人が観戦。

◆99年上原浩治(巨人) 2月21日紅白戦で先発。2回3安打無失点で、最速は144キロ。長嶋監督は「もう計算のレベルに入っている」と先発ローテ入りを明言。

◆99年松坂大輔(西武) 2月28日の阪神とのオープン戦。大豊に1発を許すも、先発2回を2安打1失点。

◆07年田中将大(楽天) 予定していた2月14日は雨で中止となり、翌15日の紅白戦で先発。高須から特大弾を浴び「バックスクリーンを越えられるようなホームランは、打たれたことないですよ」。

◆13年菅野智之(巨人) 2月16日紅白戦で先発し、2回1安打無失点。1回は9球で抑えたが、2回はボール先行で31球。自己採点は「50点」と辛め。

◆13年大谷翔平(日本ハム) 3月10日、教育リーグのヤクルト戦で初登板。2回1安打無失点。30球のうち直球は24球で、150キロ超えは8球もあった。

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