対外試合5戦目で待望の1号が飛び出した。ヤクルト村上宗隆内野手(21)は、6回2死の場面で、楽天津留崎の145キロの速球をフルスイング。強い逆風が吹く中、右翼後方の防球ネットに突き刺した。「感触は完璧。自分がやりたいことをできたことが一番だった」とうなずいた。

4番として優勝に導くため、昨季の打撃をベースにさらなる進化を図る。現在は体の使い方を追求している最中。「今日の打撃がずっとできればいいなと思うし、もっと体を使えて打てるようにやっていきたい」。思い描く理想のスイングを形にできたスイングだった。特大弾にもうかれず、試合後も室内練習場で打撃練習。感覚を体に染み込ませるために黙々とバットを振り込んだ。

対外試合合計で3割8厘3打点。3試合連続安打中と好調を維持している。理想のスイングを習得し、成績を伸ばしていく。