ソフトバンク柳田悠岐外野手(32)が虎の怪物ルーキー、阪神佐藤輝明内野手(22)との初対面を心待ちにした。25日から始まる交流戦を前に取材に対応。「柳田2世」との呼び声も高い佐藤輝明について「すごいなと思いますよ。やっぱり。見たことないので、見てみたい」と、心を躍らせた。

20年ドラフト1位の佐藤輝は、ここまで42試合で打率2割6分5厘、10本塁打、32打点。主砲大山が離脱してからは4番を任されるなど、新人離れした活躍を見せている。柳田もユーチューブなどで佐藤輝の豪快なアーチを見たことがあり「いや~、やっぱり面白いですよね、見ていて。すごい。一野球ファンとしてもすごいなっていう感じです」と、驚いていた。今回の取材でも「すごい」のフレーズを5回も使用。怪物ルーキーは、常勝軍団の主砲をも興味をひかせる。

大卒入団、左の長距離砲、そしてフルスイング。柳田と佐藤輝には共通点も多い。柳田は自身と重なる部分を問われると「いや、全然(佐藤輝の方が)すごいと思います。はい。(飛距離も)全部」と、謙遜しながらたたえた。阪神とソフトバンクのカードは、6月4~6日に甲子園で行われる。24日時点でセ・パ両リーグの首位同士の対決だ。「(自主トレ仲間の)糸井さんもいる。それも楽しみです」と話した。

柳田は交流戦で過去2度、MVPを獲得した。通算123試合で打率3割2分7厘、23本塁打、86打点を記録している。15年にはDeNA三浦(現監督)からスコアボードを破壊する衝撃弾を放った。「やっぱりいつもと違う球場とか、いつもと違う相手とやるのは新鮮な気持ちで野球ができます。楽しく野球ができているような気がします」と笑顔で語った。現在は9試合連続安打で好調を維持。鷹の「交流戦男」が、25日から暴れまくる。【只松憲】