ヌーベルベースボールクラブが、リーグ戦初戦を勝利で飾れなかった。

0-0で迎えた8回。この回から登板した3番手の岡野大地投手(22)がつかまった。安打と四球などで満塁のピンチを招き、鎌田純平内野手(21)に右前適時打を許して2失点。打線も、相手先発の青木竣平投手(20)に散発5安打の無得点に抑えられた。小枝和人監督(47)は「まったく打てませんでした。(初対戦の)青木投手はいい投手。今日は変化球が良かった」と悔しがった。

ヌーベルベースボールクラブは、千葉・松戸市を拠点に活動するクラブチームで、所属選手の年齢は10~40代と幅広い。小枝監督が「若い子たちに置いていかれないよう、ベテラン選手も必死で練習する」と言うように、年齢を問わず、互いに高め合える環境だ。

この試合に「1番」でスタメン出場したチーム最年少の大坪梓恩外野手(17)は、県内の強豪校を1年生の秋に中退した。野球を諦めかけたこともあったが、「やっぱり後悔したくなかった」と、昨夏にヌーベルベースボールクラブへの入団を決意。「アドバイスや会話など、自分の知らないことがたくさん聞けて、すごくいい環境です」。通信制の高校へ通いながら、年の離れた先輩たちと切磋琢磨(せっさたくま)する日々を送っている。

小枝監督は「親ぐらい年上の人間と交じって同じことをやるという経験は、あまりない。早い段階から大人のコミュニティーを肌で感じられる」と話す。一丸で勝利を目指していく。【勝部晃多】