巨人大江竜聖投手が“仕事人”ぶりを発揮し、継投で逃げ切った。

負傷降板したメルセデスに代わって6回2死一塁、カウント1-1から登板。好打者の日本ハム西川が相手でも動じなかった。「(6回から)準備していました」。左横手投げから繰り出された外角いっぱいへの139キロ直球で三ゴロに抑えた。さらに回をまたいで7回先頭。近藤を全球直球勝負で左飛に打ち取りお役御免。3連投で9試合連続無失点を決め、バトンをつないだ。

3番手以降は桜井、鍵谷、ビエイラが無失点で締め、チームは今季5度目の完封勝利、3度目の完封リレーを決めた。西武との前カードでは2試合で9回に失点し、引き分けに持ち込まれるなどリリーフ陣に苦心していた。原監督は「ああいうところで大江が2人を抑えてくれたのは非常に大きい。桜井も鍵谷も、よかったと思います」とたたえた。

▽巨人重信(第1打席から3打席連続三振も7回1死二塁の第4打席、2号2ラン)「最初は0点の成績だった。なんとか最後、打ちたいなと。(石川から)『地獄から天国だね』と言われました(笑い)」

▽巨人メルセデス(6回2死一塁、左足がつって緊急降板も、2安打無失点で264日ぶり復帰登板で白星)「配球を意識して投げることができた。足は心配ない」

▽巨人吉川(1回1死二塁、10試合連続安打となる先制適時打)「後ろに4番岡本、スモークがいる。つなごうという気持ちだった」