阪神ドラフト1位佐藤輝明内野手(22)が、6回1死無走者の第3打席で、中日福谷から2試合ぶりとなる今季19号ソロを放った。

カウント1-1から131キロチェンジアップを捉え、バックスクリーン右のスタンド最前列へ運んだ。「しっかり自分のスイングができました。同点に追いつくことができたので、ここから1点でも多く取って勝ちにつなげることができるように頑張ります」。プロ野球新人左打者では歴代2位の98年高橋由伸(巨人)の本塁打数に並んだ。

「子どもの頃に見ていた『巨人の天才バッター』というイメージの方」と印象を語っていた好打者の1年目に肩を並べ、さらに新人左打者では最多の46年大下弘(セネタース)の20本に1本差に迫った。右打者を含めた新人の最多は59年桑田武(大洋)86年清原和博(西武)の31本塁打となっている。

阪神の新人で19本塁打は、80年岡田彰布の18本を抜いて歴代2位。1位の69年田淵幸一の22本にあと3本となった。

母晶子さんの49歳の誕生日だった前日22日は、左翼フェンス最上部に直撃する特大二塁打。高さ4・8メートルの“バンテリンドームの壁”に阻まれ「バンテリンドームなので仕方ないです」と語っていた。この日は軽々と越え、同球場では4月27日に大野雄から7号ソロを放って以来2本目となった。

▼佐藤輝が19号。新人で19本塁打以上は10年長野(巨人)以来19人目。左打者では1リーグ時代の46年に20本、98年に19本の高橋(巨人)に次いで3人目となり、2リーグ制後の新人左打者では高橋に並び最多。月別の本数は3月1本→4月6本→5月6本→6月6本とスランプがなく、チーム65試合目で19号は59年桑田(大洋)の58試合目に次ぐペース。桑田がマークした60試合で20号の最速記録には及ばないが、佐藤輝は何試合目で20本打つか。

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