最速154キロ右腕で今秋ドラフト上位候補の三菱自動車倉敷オーシャンズ・広畑敦也投手(23)が先発し、8回途中3失点だった。

間断なく雨が降り、マウンドもゆるむ悪条件。6回まで打たせる投球で無失点だったが、7回に追いつかれた。8回は2死一、二塁で詰まらせた飛球が中前に落ちて決勝の適時二塁打になり、初戦で敗退した。「粘るところで粘れなかったのが敗因。走者がいないときは7、8割の力でストライクを取ろうと。真っすぐを狙って振ってくる打者が多かった。真っすぐ狙いの打者はタイミングがずれる」と振り返った。150キロ超の剛速球も投げたが、抑え気味に変化球を駆使して持ち味を出した。70人以上の12球団スカウトが大挙してネット裏で視察する前で、完成度の高さを示した。

▽巨人榑松スカウト統括 非常にタフな投手。馬力があります。今日みたいな投球もできる。天候条件が悪いなかで制球力も示した。素晴らしい。