ファーム日本新記録の16連勝中の阪神2軍が、連勝継続で1軍との「兄弟V」を目指す。チームはウエスタン・リーグ2連覇中のソフトバンクとゲーム差なしの首位に立つ。前回1軍が優勝した05年も2軍は優勝しており、それ以来のアベック優勝に期待がかかる。首位争いについて平田2軍監督は「そういうことは1軍とはまた違う」としたが、「あの1軍の歓喜の輪に入りたいというね。若い選手がスキあらばと頑張っている」と奮起をたたえた。

11日広島戦(甲子園)まで5日間試合がなく、鳴尾浜で調整する。「暑かろうが寒かろうが、シートノックは必ずやる。当たり前の積み重ねがプレーに出る」と同監督。登板機会の少ない投手はシート打撃に登板し、野手はバットを振り込み直近2戦で2得点の打線に火をつける。後半戦は2軍で打率3割超えの小野寺や島田が1軍に送り込んだ。若虎が快進撃を続け、1軍の優勝戦線に1人でも多く加わる。

◆05年阪神「兄弟V」VTR 木戸2軍監督が率い、8月31日にサーパス(オリックス)を破ってウエスタン・リーグ優勝を決めた。赤松が打率3割6分3厘でリーグ首位打者、喜田が21本塁打で本塁打王。投手陣では前川が防御率2・29でリーグ1位、ダーウィンがハーラートップの9勝を挙げるなどタイトルを独占し、最終的には2位中日に15ゲーム差つけてのぶっちぎり制覇だった。2軍が優勝した29日後の9月29日には、1軍が甲子園で巨人に勝利し、2年ぶり9度目のリーグ制覇。その後2軍はファーム日本選手権、1軍は日本シリーズでともにロッテに敗れ、日本一はならなかった。