阪神西勇輝投手(30)が今季5勝目を手にし、8度目の挑戦で通算100勝を達成した。

5回を5安打1失点に抑えると、6回の攻撃で1死満塁から西勇の代打で登場したジェリー・サンズ外野手(33)が中前へ勝ち越しの適時打。さらに中野拓夢内野手(25)の適時打も飛び出し、リードを2点に広げ、8回には近本光司外野手(26)の適時打も飛び出した。

西勇のヒーローインタビューでの一問一答は以下の通り。

-プロ通算100勝。久しぶりに勝利

「ずっと勝てなかったっていうのはありましたし、チームのみんながね、毎試合毎試合声かけてくれて、なんとか『100勝をつけてあげたい』という気持ちが伝わってきましたし、自分も早く勝ちがほしいって気持ちはずっとありましたんで。なんとか今日、この日を勝てることができてよかったと思います」

-今日はどんな思いで

「思いっていうのは基本的には毎試合、変わりはないですし。本当に丁寧に投げることだけっていうのは考えていました。あとは本当に梅野のリードだったり、周りの守備だったり、すごい声かけてもらって、自分の投げやすい環境だったので、本当にピンチでも力強く投げることができてよかったと思います」

-5回裏のピンチは直球で坂倉を三振

「いつもだったら低めにっていうのが自分の中でもあったんですけど、なかなか同じ対戦だったり、試合数を重ねていくごとに配球っていうのは難しくなってきますんで。その中でも梅野が真っすぐを推してくれましたんで。打ち取ることができてよかったと思ってますし、無事にゼロであの回を終えることができたのでこうやって勝ちが転がってきたと思っています」

-直後の6回には自身の代打でサンズがタイムリー

「うれしい限りですし、100勝の中でもいろんな勝ちがあった中で、こういう勝ちもあってもいいのかなとすごく感じましたんで、本当にこの100勝っていうのはうれしいです」

-ファンへ

「前半中盤と自分のピッチングというのがなかなかできない試合が多かったので、安定っていうのもなかなかできなかったですし、苦しい登板ばっかりだったので、これからはなんとか腕を振ってチームに貢献できるように1つ1つ大事に投げていきたいと思います」

 

▼通算100勝=西勇(阪神) 10日の広島17回戦(マツダスタジアム)で今季5勝目を挙げて達成。プロ野球140人目。初勝利はオリックス時代の11年4月17日楽天3回戦(甲子園)。西勇は6月18日巨人戦で99勝目を挙げてから6連敗。王手から6連敗以上を喫して達成は50年川崎(西鉄=7連敗)81年小林(阪神=6連敗)81年野村(大洋=6連敗)に次いで4人目の難産だった。