DeNA石田健大投手が738日ぶりに真っさらなマウンドに上がった。

前半戦で中継ぎを務めていた左腕が、19年9月16日中日戦(バンテリンドーム)以来の先発。1番塩見への初球は146キロの直球。ストライクを取ると、5球目148キロ直球で右飛に仕留めた。「久しぶりの先発ということで少し緊張はありましたが、きれいなマウンドに立てる機会を与えて頂いたことに感謝の気持ちを持ちながら投球しました」。3番山田から空振り三振を奪うなど、3者凡退で立ち上がった。

救援とは投球スタイルが変わり、カーブを多投。最も遅い111キロの曲がり球と最速148キロだった直球との球速差は37キロに及んだ。中継ぎとは違い、投球の中で押し引きを見せた。

3回までは2安打無失点と順調だった。しかし、4回につかまった。1死から村上に二塁打を浴び、オスナに四球。2死一、二塁とし、西浦に144キロ直球を左翼席に運ばれた。手痛い3ラン。「相手投手の状態が良かったので、自分もそのリズムに乗っていこうと心掛けましたが、4回はテンポが悪くなってしまいました。攻撃に良いリズムを作ることができなかったことは反省点です」。4回84球で5三振を奪ったが、5安打3失点で降板。悔しさの残るマウンドとなった。