明大・丸山和郁外野手(4年=前橋育英)は、ヤクルトが2位指名し交渉権を獲得した。

50メートル走5秒8を誇る俊足外野手だ。群馬・高崎市出身。長野との県境近くで「浅間山が近すぎて見えない」というほど、自然豊かな環境で育った。「小さい頃は木に登ったり、山道で遊んだり。そういう経験がつながってるのかな」。自然と足腰が鍛えられた。

左投げだが、倉渕中時代はチーム事情から捕手をやった。ゴロを打たせた後、一塁ベースカバーに走ったが、打った打者よりも速く一塁に達したという。そんな“俊足伝説”の持ち主だが、明大では主将としてチームを引っ張っている。昨秋リーグ戦後、田中武宏監督(60)から指名を受けた際は「正直、不安でした」。そこで目標にしたのは、森下(現広島)、公家(現大阪ガス)ら歴代の主将たちだ。「チームの顔になる。それに恥じない行動をしたい。暢仁さん(森下)みたいに、プレーで見せていきたい」と支えになった。

足を生かした広い守備範囲に、肩も強い。「打撃が課題です」と話していたが、東京6大学今春リーグ戦では打率3割5分7厘を残した。走攻守にスピード感あふれるプレーを、プロでも見せていく。

群馬・高崎市出身、174センチ、78キロ、左投げ左打ち。