オリックスが、山本由伸投手(23)の完封と鮮やかな2ランスクイズで最終戦に快勝した。中嶋聡監督(52)の試合後の一問一答は、次の通り。
-山本の投球は
中嶋監督 しんどいゲームというのは分かっていたんですけど、それをしっかり乗り切ってもらって、ゼロで抑えて、本当にすごいピッチャーだと思います。
-15連勝で終えた
中嶋監督 それはもう数字の話であって、なんていうんですかね、それは皆さんが勝手に。勝手にっていったらおかしいけど、皆さんが言っていることなので、別にそこを気にせずに僕はやってましたけど。
-今季の投球をどう見ていたか
中嶋監督 数字が物語るようにすごく安定していると思いますし、その中でも自分の中で好不調が必ずあると思う。そのへんをうまくまとめたのかなと思いますけど。
-開幕投手を託した。これくらいはやってくれるだろうという期待があったか
中嶋監督 それはどの選手にも思ってますよ。どの選手にも思ってますし、これくらいはやってくれるだろうという数字というのはないです。
-今季の最初と最後の試合をエースが投げた
中嶋監督 まあ、日程のせいなんで。
-田中将も好投していたが、打線は
中嶋監督 すごいなあと思います。この投手戦というんですかね。
-紅林が粘り強く2本の適時打
中嶋監督 形がどうであれ、気持ちの部分があると思うんで。きれいなヒットをみんな打ちたいでしょうけど、その中で本当によくついていったと思います。
-守備の部分も含めて、いい働きを見せた
中嶋監督 今日は本当に、もう守備ですよね。守備で勝ったゲームだと思いますけどね。まあエラー出ましたけどね。しかもフライ2つと。
-開幕から粘り強く使ってきて、成長を見せた
中嶋監督 まあ難しいポジションですし、うちは安達という存在がいたんですけど、それを動かしましたけれども、それでも食らいついて最後までやったとは思いますけどね。
-2ランスクイズも決めた
中嶋監督 そうですね。まあ、あの、いろんな細かいことをやってきて、キャンプの時からいろいろやってきたわけですけど、こういう大事な場面でしっかりそういうのを決められるというのは非常にいいことですし、チームの中でやろうとしたことができるようになってきたのかなと思いますけどね。
-会心の様子だったが、やってやったという感じだったか
中嶋監督 やってやったという感じはしないけど、スクイズというのは出す方も緊張しますからね。
-全員で勝つという野球を最後にできた
中嶋監督 駿太の守備でもそうですし、本当に今日、だいぶ守備で助けてあげられたと思います。
-レギュラーシーズンを終えた。けが人が出て苦しい時期もあったと思うが、振り返って
中嶋監督 けが人出ても苦しいですけど、普通にやっても苦しいですね。こんなしんどいんだなというのはありますし。
-ロッテの試合が残っているが、首位で戦いを終えた
中嶋監督 こればっかりはね、むこうの方が試合数多いわけですし、全然もう、負けてくれとかも思えないですし、これだけいい勝負をできたなというのは思いますけどね。
-勝利と育成の両立を掲げてきた。手応えは
中嶋監督 育成って言っても、若いやつを使うとかそういう問題じゃなかったんですよね、僕がいいたかったことは。チーム自体の育成というか、チーム自体がどうやって熟成していくのかとか、そういう意味も込めて言ってたんですけどね。それが、勝つことで勝ち方を覚えていって、選手の中に勝ち癖をつけてと。今までの負けてばっかりだった、負け癖じゃなくて勝ち癖をつけるのも育成だと思ってたんでね。いろんなことを、コーチ陣全員でやってきましたけど。
-勝ち癖という意味で手応えを感じた瞬間は
中嶋監督 手応えというか、簡単に負けなくなった。諦めなくなった。連敗をどこでストップさせるかといった時に、非常に大きな連敗というのはあまりなかったのかなというのも、その点で諦めない姿勢というのが出てきたのかなと思う。どこでというわけじゃないんですけど。
-いろんな選手が育った。全員でと。
中嶋監督 チーム自体のスキルというか、本当に上がってきたらそれが一番いいことだと思う。誰がとかよりもチームがという気がしますけど。
-これからCSに向かっていく
中嶋監督 もちろんその先もありますんで、その先まで何とかしがみつきたいと思います。
-シーズン最後の最後まで並走が続き、苦しかったと思う。終盤の戦いぶりをどう見ていたか
中嶋監督 誰もが苦しかったと思いますけどね。打てない、自分の中で体が動かないとか、いろんなことが起こってきてると思うんですよね。その中でも本当にしがみついたというか、頑張りましたよね。いつダダッと落ちてもおかしくない状況だったんですけど、それをピッチャー陣が止めてくれたりとか、してくれましたんで。
-競り合ってきたロッテはどう見ていたか
中嶋監督 去年あれだけこてんぱんにやられたわけですから、何とかくっついていきたいなというのはずっと思ってましたし、本当に負けてとは思わないですし、本当にいい戦いをできたなというのだけを思いますね。