西武が26日、辻発彦監督(63)の続投を発表した。札幌ドームでの日本ハム戦後、居郷社長が正式に要請し、辻監督が受諾。

契約年数は1年の予定で、来季就任6年目でのリーグV奪還を目指す。

今季全日程の143試合を終え、借金15でフィニッシュ。辻体制では初めてBクラスという結果になった。しかし、開幕直後からけが人続出の中で、若手を積極起用。チームの底上げを図りながらの戦いだったこと、またこれまでの実績を評価され、来季もタクトを託された。

なお、馬場敏史作戦兼守備走塁コーチ(56)は、球団に辞任を申し入れ、退団することが発表された。

最終戦後に取材に応じた辻監督の一問一答は以下の通り。

-現在の気持ち

そうですね、終わったばっかりですから、今年のこの成績で終わったこと、本当に悔しかったですね。

-責任を痛感

勝ち負け全て私の責任だと思ってやっていますし、その中で故障者であったり、けが人、調子の悪いやつ、そういうのがあってのチームと思ってやっていますから。選手の前でも話しましたけど、これが今のチーム力だということを改めて感じましたし、このままでは来シーズンも容易じゃないだろう、そういう気がします。

-4年間を評価され、目指すは日本一

目標はそこですよ、やるからには目標はそこですよ。ただやっぱり一番、今年これだけ低迷したチームにとっての来シーズンがどれだけ大事になってくるか。この大好きなチームがこのまま低迷してはいけない。だから来シーズンどうにか、上に上がっていかなきゃいけないチームなので、最後まで上がりきって日本一になるのか、それはやってみなきゃわからん、ただそれを目標にやるしかない。

-意気込み

今シーズンの悔しさを全てぶつけます。

-課題は

今年、こういう形で終わったけど、プラスになることはあった。やっぱり優勝したころのメンバーは固定されていてやった中で、故障者が出たらこういう風になっちゃいますよって。チーム力がまだまだ底上げできてないというとこだと思うん。その中で彼らはまだまだ今年、ネンティン(呉念庭)にしろ、岸にしろ、川越にしろ、いろんな若い選手が経験したけど、まだまだレギュラーをとれるようなとこまで達してない。今までにレギュラーを張っていたメンバーが調子がよくて、何かあったときに今年活躍したやつが出ても試合になるという形になればチーム力は上がっていくと思う。今年経験したやつが、またさらなる来シーズンに自信として、また成長してくれるかもしれないし。それが競争になってチームが強くなっていくと思うんで。そういう意味では我慢して使った先発陣も後半にちょっとずつでも安定した力を見せてくれて、成長したなと感じさせてくれたんで、楽しみはまた膨らんできたと思います。

-秋季練習

だからもう大事な時期なんだよね。大事な時期を、これはもう個人1人1人がどんな気持ちでそこに入ってくるかが問題だから。いくらこっちが一生懸命ガーガー言ったって、やっぱり本人がその気にならないと何の意味もないんで。そういう意味では1人1人やることが違う。これはもうバッティング完璧にしなきゃいけない、何か修正しなきゃいけない選手はバッティングだけだろうし、守備を鍛えないといけないやつは守備だろうし。目的をしっかり持ってやってもらいたいと思います。