楽天岩見雅紀外野手(27)は200万ダウンの提示に「正直、後がない」と危機感をにじませた。

26日、仙台市内の球団事務所で契約更改に臨んだ。年俸は950万から750万に。今季は1軍出場4試合で、7打数1安打だった。「素直に。今年は何もできていないので。何も思うことはなかったですね」と戦力になれなかった現実を受け止めた。

17年ドラフト2位で入団した。東京6大学野球では慶大4年時に春秋合わせ、リーグ戦12発を量産するなど通算21本塁打。それは高橋由伸の23本、田淵幸一の22本に次ぐ歴代3位のスラッガーだが、まだプロの世界では通算1本塁打。壁にぶち当たっている。

187センチ、108キロ。苦手な守備、走塁で生きることはできない。持ち味のバットで活躍するしかない。「来年へ向けて改善するところしかない。少しでもチームに貢献できるように、今から変えていかないと。求められているところが長打。長打の確率を上げることをしっかりとやっていきたい」。

来季の目標については、「飛躍」と色紙にしたためた。「覚悟とかと迷ったのですけど、正直、後がないと思う。飛躍の年にしないという思いですね」と背水の思いがにじんだ。(金額は推定)