ドラフト9位以下の入団では、セ・リーグ初の1億円突破となった。DeNA佐野恵太外野手(26)が26日、横浜市内で契約更改交渉に臨み、年俸7000万円から4000万円アップの1億1000万円でサインした。

「実感はあまりわかないですけど。まあびっくりしています。想像つかなかった。何かあまりこれといって大きな買い物をする予定はないです。もちろん、試合に出られなくて悔しい思いが最初の2、3年はあった。そういう思いは今も忘れていない。1億円に乗ったということはあるかもしれないが、初心を忘れずに謙虚にいたい」と喜んだ。

今季はプロ5年目で初めて全143試合に出場した。打率3割3厘、17本塁打、自己最多の72打点をマークした。序盤は4番を打ち、中盤以降は主に3番に入った。

ドラフト9位以下で1億円突破は、オリックス後藤光尊内野手に次いで2人目。セ・リーグでは初となった。

来季に向けては「もちろん優勝。キャリアハイを目指してやっていきたい。しっかりと体作り、来季も戦える準備をしていきたい」。オフは例年通り宮崎敏郎内野手、ソフトバンクの松田宣浩内野手らと体を鍛え直す。【斎藤直樹】(金額は推定)

◆ドラフト9位以下で指名された選手の年俸1億円以上 後藤光尊(オリックス→楽天)に次いで2人目になる。後藤は01年10巡目でオリックスに入団し、12~15年が1億5000万円だった。また育成ドラフト出身選手では、今年のソフトバンク千賀の4億円、甲斐の1億6500万円などがある。