ソフトバンク甲斐拓也捕手(29)が17日、ペイペイドームで契約交渉に臨み4500万円増の年俸2億1000万円で更改した。西武森友哉(26)とともに現役捕手では球界最高年俸となった。

「評価をしていただけた。1年間、チームのためによく頑張ってくれた、と言われた」と笑顔を見せた。今季は初めて全試合出場を果たし、東京五輪では金メダル獲得に貢献。5年連続のゴールデングラブ賞も受賞した。

悔しさも募るシーズンだった。今季、チームは4位に低迷。正捕手となってこの4年間は日本一に輝いてきただけに来季の雪辱の気持ちがあふれた。「(正捕手となって)初めての経験。結果がすべてなので本当に悔しい」と唇をかんだ。

課題の打撃力アップがV奪回の要因とも感じている。キャリアハイとなる打率2割7分以上を目標に掲げた。「来年はこういう思いをしたくない。チームで喜び合える年にしたい」と意気込んだ。(金額は推定)