楽天の大黒柱が、パパの自覚を胸に新シーズンに挑む。東京五輪代表の浅村栄斗内野手(31)が13日、愛媛県内で自主トレを公開。オンライン取材に応じ「去年は体のコンディションとかでスタメンを外れた。自分でも悔しい気持ちも、申し訳ない気持ちもあったんで、全試合スタメンで出ることを目標にやりたい」。5日から約2週間の予定で、午前はグラウンドで技術練習、午後は3時間に及ぶウエートトレーニングなどで体をいじめ抜いている。

昨年末に第1子となる長女が誕生。自主トレの合間を縫ってのテレビ電話が日課となった。「生まれてすぐ愛媛に来たんで、やっぱ会いたいですね。電話できる時に顔を見て元気もらってます」と、この時ばかりは打席での真剣なまなざしから一転し、表情を緩める新米パパ。「よりいっそう頑張りたい」と、その活力を野球に還元する。

昨季の悔しさは忘れていない。全試合出場を続けるここ6シーズンでは18本塁打、67打点はともにワースト。打率もワースト2位と数字を落とした。「今年はメンタル面とか考え方は、去年の反省を踏まえてやりたい」とシンプルにシフト。あえて具体的な数字を目標に設定しない。すべての部門での向上が必須で、あと20本と迫る通算250本塁打も通過点だ。

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