西武辻発彦監督(63)が即戦力ルーキー左腕に“飛ばしすぎ注意報”を出した。21日、埼玉・所沢の球団施設で全体会議を行い、ドラフト1位隅田知一郎投手(22=西日本工大)とドラフト2位佐藤隼輔投手(22=筑波大)の春季キャンプA班(1軍)スタートを決定。「力のある2人。飛ばしすぎなければいい」。実力は分かっているからこそ、アクセルを踏みすぎないことを求めた。

開幕からローテーション入りを期待される。新たな外国人投手は3人獲得したが、来日時期は不透明。チームは長年、サウスポー不足の課題を抱えるだけに、期待もひとしおだ。指揮官も「全ての投手が当然、注目するでしょう」と言う。集める視線は、結果に対する高い意識につながるが、同時に焦りや空回りも生みかねない。だから、じっくり足元を固めながら、状態を上げていくことを望む。その中で「競争をしてもらえればいい」と語った。

隅田は「開幕1軍というのが今年の目標の1つ。まずキャンプで自分らしさをアピールできるように頑張りたい」と話した。佐藤は「力強い球を投げてアピールをしていきたいですが、ケガだけはしないように、しっかりケアもしていきたいと思います」と語った。【上田悠太】