ENEOSには糸川もいる!今秋のドラフト候補として、関根智輝投手(23=慶大)、加藤三範投手(23=筑波大)が注目される中、社会人2年目の最速147キロ右腕・糸川亮太投手(23=立正大)が今年初登板で存在感を示した。

2-4で迎えた8回からマウンドに上がり、2回を投げ1安打無失点。9回には2死から右越え二塁打を打たれるも、最後はこの冬に磨いてきたというシンカーで空振り三振を奪い、試合を締めた。「キャンプから取り組んできたことができた。初戦からいい形で入れました」と手応えをつかみ、笑顔を見せた。

社会人1年目の昨年は、結果を残すことができなかった。「今まで通りじゃダメ。持っている球を磨く」と、この冬は変化球の精度にこだわり練習を積んだ。中でも手応えをつかんでいるのはシンカー。真っすぐと同じ軌道で落ち、打者のタイミングを遅らせたり、ゴロを打たせる。まさにこの日、最後の打者を三振に取った1球だ。大学時代に投げていたシンカーとは明らかにレベルアップを証明した。

今年は社会人2年目。ドラフト解禁年になるが、チームの勝利しか頭にない。「関根、加藤に負けないように。彼ら以上になれば、チームのためにもなる。今年は頑張ります」と力を込める。2人以上になれば、ドラフト上位も見えてくる。チーム内のいい目標をしっかりと見据え、糸川は22年に勝負をかける。【保坂淑子】