阪神は高卒ルーキー3人が活躍し、平田勝男2軍監督(62)は、桜田淳子、森昌子、山口百恵の「花の中3トリオ」を持ち出し、「花の高3トリオ」とべた褒めだった。

高知・安芸キャンプ中に新型コロナウイルスの集団感染が発生したため、2軍は2月20日以来、19日ぶりのゲーム。最速154キロ右腕ドラフト1位森木大智投手(18=高知)が150キロ超連発で1回無失点デビュー。同4位の前川右京外野手(18=智弁学園)は4番で3安打、同7位の中川勇斗捕手(18=京都国際)はプロ初安打と、高卒の3人がハツラツプレーで虎の明るい未来を予感させた。

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平田2軍監督の主な一問一答は以下の通り。

-前川が4番で3安打

「何番打ちたいんやって聞いたら『4番打ちたいです』って言うから、『ほな打つか』って。期待通りや。高校生3人は」

-前川は全部の方向に打ち分けていた

「ホームラン性のファウルを打った後にね。松葉は1軍のローテーションでも投げている投手だから、いい勉強になるなと言ったあとに、食らい付いていってるやん。そういうところは引っ張りだけではないんでね。センターに打った打球も見事だよ。打席でも貫禄があるやろ。(18歳に)見えないやろ」

-前川は思っていた以上に粗さがない

「これ(高校で)3番打ってたんやろ。森木にしても高校生3人トリオで。昔あったでしょ中3トリオって。桜田淳子、森昌子、山口百恵。『花の中3トリオ』って。『花の高3トリオ』や。『虎の高3トリオ』。たのきんトリオじゃないよ」

-ファームは久しぶりの実戦

「3週間ぶりかな。みんな集中してくれて。守りも、キャッチャーも2つ盗塁を刺して。栄枝も刺したり、山本も初めのファインプレーだよな。バントも決めて。ヤス(山本)はそういう自分の持ち味を続けてくれてる。素晴らしいよ。ファインプレー、バント、ヒット、キャンプからずっと」

-中川もいいプレーがあった

「ブランクがあったのにたいしたもんだよ。森木もヒット1本打たれたけど落ち着いてるわな。コントロールもいいし、150キロ出てて、プロ相手に初登板というところで、もうちょっと緊張感があると思ったけど、いつも通りや」

-次の登板は

「次は2イニング投げる可能性は高いね。初球真っすぐで入って、カーブも投げて、中川と高校生バッテリー。変化球も試してみたんだと思うよ。この前矢野監督が見に来た時の方が真っすぐは良かった。キャンプの終盤、ボールがへばってきたかなって時はあったけど、またいいボール引き出してるよ」

-岡留は苦しみながらも無失点

「ああ全然。なんちゅうか、コース狙いすぎたな。逆に良かったよ。最初にポンポンと打たれると課題が見つかる。コース狙いすぎよ。球に力があるんだから。甘めに入っていかないと。いい課題が出た。次は落ち着いて投げられる。球に力があるのは彼の特長なんでね」

-先発の村上が好投

「言うことないでしょ!  1番のブライトに打たれたけど、あとは全く。コントロールもいいし、何も問題ない」

-中野も実戦復帰

「中野は明日6イニングくらい。なんの問題もないね。徐々に明日6イニング、次はフルイニングか7か8か、状態見て」

-良ければ博多(15日からのソフトバンク戦)から1軍も

「博多は2試合でしょ。こっちも大学生とだし、それは上の判断。体調は監督が来た時にスライディングとかも全部見ているので、『もう3試合出た後に、こちらとしては体調は万全ですよ』というのにすると思うし、あとはゲーム勘。3試合してどうかなというところ」