西武のドラフト2位、佐藤隼輔投手(22=筑波大)が5球で打者3人を手玉に取った。リリーフ起用を明言されている左腕は、2番手で7回に登板。全球ストライクゾーンで勝負し、ヤクルト長岡を一ゴロ、荒木と古賀を中飛に。いずれも直球で打ち取った。

【ニッカン式スコア】西武-ヤクルト詳細スコア

「前回2死から走者を出してしまったので、3人で終えることは目標にしていた」と、初の本拠地マウンドに難なく順応。同点の場面をきっちり抑えた。辻監督は、リードした展開でも「十分いけるということじゃないですか」と高評価。勝ちパターンの一角を任される可能性もある。

前回登板から度入りのサングラスをかけて臨んでいる。裸眼視力は0・3。遠くの顔は見えないが、デーゲームが多い学生野球はこれでプレーできていた。「ドームやナイターだと見えづらい。サインミスしちゃったらまずいんで…」と先手を打ち、クリアな視界を手に入れた。

地元の仙台市は16日深夜、大地震に見舞われた。実家は給湯器が壊れた程度の被害で済んだが、家族は東日本大震災より強いくらいの揺れと言っていたという。「心配でした。微力ながらそういう(勇気づける)影響を与えられるなら、今後もそういうパフォーマンスをしていきたい」と気を引き締めた。