小脳の脳梗塞と診断されたDeNA斎藤隆チーフ投手コーチ(52)が21日、オンラインで取材に応じ現状を語った。

春季キャンプ中の2月に沖縄県内の病院で検査入院をして、今月1日に公表。キャンプ後、チームに合流してからは、徐々にオープン戦でのベンチ入りを増やした。前日までの札幌遠征にも帯同し、直近5試合すべてベンチ入りした。今でも定期的に通院はしており、同コーチは「体力的にもかなり戻ってきました。どれも問題なく自分の体調的にはやれているので、開幕OKというのはドクターからもらえるかなと思ってます」と話した。

2月19日夜の食事中に目まいがし、真っすぐ歩けなかったため、タクシーで病院へ直行したことで発覚。「当初、立ったり座ったり、単純な動作でもふらつきがあったり、軽い吐き気をもよおしたり。やっぱり脳のことだったのでゼロではなかったんですが、幸い僕の場合は軽く、ないに等しいくらいのことでした。今は順調にきていることは自分でも感じてます」と、回復具合を振り返った。

現在も「異常なほど」頭痛を抱えているというが、ドクターいわく「頭痛は想定内ということなので、いずれにしても順調。開幕からみんなと一緒に戦っていけると思います」と元気に宣言。この日は、神奈川・横須賀の練習施設「DOCK」で、開幕ローテーション候補の投手練習に参加した。開幕に臨む投手陣について「ピッチャー全体としてやりましょうということで(三浦大輔)監督のもとベイスターズが目指すピッチングは、比較的やれてきたなという感想は持ってます。総合的には70点とか80点、やろうとすることにはできたかなと思ってます」と意気込む。

競争の中で勝ち抜いた先発ローテ6人の具体名こそ避けたが「送り出すからには、いいピッチングしてほしいという願いはありますが、何よりケガがないことを一番願ってます」と、ともに戦っていく覚悟だ。