西武投手陣がソフトバンク打線を相手に延長12回まで無失点リレーを完成させ、引き分けた。

先発したドラフト1位隅田知一郎投手(22)が6回2/3を4安打無失点。自己最多となる109球の熱投を「今日は最初から飛ばしていこうと決めていました。先のことは考えずに、打者1人1人を打ち取ることだけに集中しました。打者の反応を見ながら、うまくゾーンを使えました」と、振り返った。

7回2死一、二塁の場面で登板した2番手の水上由伸投手(23)はガルビスから空振り三振を奪ってピンチを切り抜けた。「すみちゃん(隅田)が頑張っていたので、どんな形でもゼロで抑えようとマウンドに上がりました。これまでで一番、気持ちも気合も入ったマウンドでしたね。全力でいきました!」と、コメントした。

8回2死一、三塁では3番手で平良海馬投手(22)が代打柳町から空振り三振。回またぎで9回まで抑えた平良は「難しい場面でしたが、抑えきれて良かったです。回またぎは、あまり経験がないので感覚的には次の回(9回)の方が良かったです。長打を打たせないように投げました」と、必死に右腕を振った。

延長10回は増田達至投手(33)、延長11回は平井克典投手(30)が、それぞれ1回無失点。延長12回は左腕の佐々木健投手(25)が先頭の中村晃を打ち取るワンポイントリリーフが成功。最後は宮川哲投手(26)が松田、ガルビスを抑えて無失点リレーを完成させた。

負ければ、15年7月以来の8連敗となる試合は7投手による継投で引き分け、黒星を免れた。

▽西武辻監督(無失点リレーの投手陣と無得点の打線に)「(投手陣は)よくがんばったね。大きな自信にしてもらいたい。(打線は)誰ひとり、手を抜いてやっているわけじゃない。こういう試合も当然ある。素晴らしい投手戦だったと思う」