BC・埼玉のヘッドコーチ兼野手の元楽天、片山博視内野手(34)が、3打席連続本塁打を放った。

チームは初回に根井大輝(ねのい・ひろき)内野手(22=駿河台大)のソロで先制するなど、打線が15安打で11点を挙げて先発の由規投手(32)を援護。ホーム開幕戦を白星で飾った。

片山は2回の第1打席、2球目の直球を捉えて逆方向へ運び、左翼スタンドへ今季第1号ソロ。3回の第2打席では、1死一、二塁で外角スライダーを再び左翼スタンドへ運び3ラン。さらに5回、無死一塁で初球の内角直球を今度は右翼スタンドに運んで2ランとした。

7回の第4打席は見逃し三振に倒れたが、4打数3本塁打6打点でMVPを獲得した。自身初の1試合3本塁打で「狙ってはいなくて、むしろ開き直っていました。チームとして、いいところで点が取れた。チームが乗ってくれたらそれでいいです」と笑って振り返った。

報徳学園(兵庫)から05年の高校生ドラフト1巡目で投手として楽天入りし、左の中継ぎとして活躍。ひじの故障があり、15年2月に内野手に転向。その後、ひじの状態が良くなったことから16年4月に再び投手に転向。17年3月にひじの手術を受けたが、シーズン終了後に自由契約となった。18年シーズンからBC・武蔵(現・埼玉)入り。コーチ兼任として現役を続け、今年からはヘッドコーチ兼任野手を務めている。

チームは昨年、初めて地区優勝を飾った。試合後のヒーローインタビューではファンに「優勝します!」と力強く宣言した。