ロッテ佐々木朗希投手(20)が10日の完全試合に続き、先発で8回をパーフェクトに抑えた17日の試合を放送したテレビ東京の地上波「ロッテ×日本ハム」(午後2時、ZOZOマリン)の平均世帯視聴率が、5・9%(関東地区、速報値)だったことが18日、ビデオリサーチの調べで分かった。

個人視聴率は3・2%。個人視聴占拠率は18・2%で、同時間帯で2番手となった。同局は通常、日曜の同時間帯を「日曜ミステリー」枠として放送し安定した人気を得ているが、野球中継でも健闘した形となっている。

試合はテレ東とBSテレ東で緊急生中継。実況は植草朋樹アナウンサー、解説は里崎智也氏(日刊スポーツ評論家)、リポーターを五十嵐亮太氏が務めた。

地上波では予定された午後2時から同3時59分までの放送枠で、8回までパーフェクトに抑えた様子を伝えた。17イニング連続無安打は48年真田重蔵(大陽)の16回を更新し、プロ野球新記録となった。

地上波で放送時間終了間際となった8回表2死の場面では、日本ハム野村がライト線ギリギリのファウルを打つ一幕も。午後4時からの番組「THE MAKERS~突破の条件~」スタートが迫ったが、佐々木朗が8回表を抑えきり、ベンチに戻る場面までが放送枠内に収まった。

地上波が放送終了した直後の8回裏を終了後、井口監督はパーフェクト投球のまま佐々木朗を交代。テレ東の地上波は結果的に、佐々木朗の全投球を伝える形となった。

地上波終了の午後4時が近づくと、実況の植草朋樹アナウンサーが、BSテレ東サブチャンネル172の放送延長を繰り返し告知。試合はその後、延長10回表に万波中世外野手の決勝ホームランを放ち、日本ハムが1-0で勝利し、BSテレ東サブチャンネル172では試合終了まで中継された。

完全試合を達成した10日のオリックス戦は本拠開催ながら、地元局も含め地上波放送がなく、視聴者らから中継を求める声があがる事態となった。その中で、テレ東は15日に生中継の決定を発表。有事の際でもアニメや通常番組を放送するなど独自路線を歩むケースが多いことで一定の支持を得ている同局だが、今回は直前に急きょ変更した番組編成で注目される形となった。