西武のルーキー隅田知一郎投手(22)は反省と収穫を口にした。6回6安打2失点で、勝ち負け付かずの内容だった。

立ち上がりはボールが走らなかった。1点の援護をもらった1回のマウンド。先頭佐野皓に二塁打を浴び、続く宗に右前打を続かれた。味方の失策も絡み、2人で同点とされた。「しっかり抑えなければいけないところでしたが、すぐに追いつかれてしまいました。立ち上がりから勢いをつけるような投球をしなければ」と胸に刻んだ。

ただ、その1回は苦しみながらも1点に抑えられた。「今日の唯一の収穫は、あそこで崩れず最少失点でしのげたこと」。前々回は6回に3失点、前回は4回に4失点。まとめて点を取られていただけに、複数失点しないことを意識していた。1点だけで切り抜けられたのは、成長でもあった。

その後は立ち直ったが、6回に吉田に勝ち越しソロを浴びた。球界トップクラスの打者にインコース143キロ直球をうまく打たれた。「結果論になってしまいますが、もっと厳しく攻めるべきでした。今後も対戦があると思いますので、必ず次回に生かします」と糧にした。

辻監督は「1回、2回はどうなるかと思ったが、そこからリズムよく粘ってくれた」と話した。

【ニッカン式スコア】オリックス-西武戦詳細スコア