大型連休のど真ん中、雲ひとつない野球日和に、カープファンで真っ赤に染まる球場が静寂に包まれた。巨人の主砲が放った貴重な同点弾がそうさせた。

3点を追う6回無死一、二塁。4番岡本和真内野手(25)が広島先発九里が3ボールから投じたど真ん中への129キロチェンジアップを左中間席に運んだ。

本塁打ランキングトップをひた走る11号3ランに「3ボールだったので甘いボールだけを打ちに行こうと思っていた。ここまで打てていなかったので、この打席は何とかしたいと思っていた。最高の結果になって良かった」と喜んだ。

直前の5回、3点を先制された。先発戸郷翔征投手(22)がつかまる。先頭の広島先発九里に右前打を許すと、この回5安打で3失点。岡本の1発は4連敗中だったチームの反撃ムードをつくった。

その流れを逃さなかった。続く7回、1死三塁から代打で登場した中島宏之内野手(39)が左翼線に適時二塁打を放ち、勝ち越し。8回には代打広岡の2点適時三塁打でさらに2点を追加した。直後には好調だった1番吉川が、背中付近に死球を受け、負傷退場するアクシデントもあった。

投手陣は6回3失点で降板した先発戸郷のあとを、今村、デラロサ、大勢が無失点でリレーし、大勢は12セーブ目。連敗を「4」で止め、広島3連戦を1勝1敗とした。

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