こどもの日に、子どもたちに贈る1勝だ。阪神が今季初めてのサヨナラ勝利で、連敗を2で止めた。
同点の9回に先頭の近本光司外野手(27)が左前打で出塁。続く中野拓夢内野手(25)が送りバントを決め、佐藤輝明内野手(23)は敬遠。大山悠輔内野手(27)は内野ゴロに倒れ、代打糸井嘉男外野手(40)が敬遠されて2死満塁。この場面で山本泰寛内野手(28)が押し出し四球を選んだ。
「ゴールデンウイークこどもまつり」と題されたヤクルト3連戦の、最後の一戦でようやく勝利。ファンクラブKIDS会員から抽選で選ばれた子どもたちがインタビュアーとなり、近本と山本がヒーローインタビューを受けた。
インタビューの一問一答は以下の通り。
◇ ◇ ◇
(子どもインタビュアー)
-どうしたら山本選手みたいになれますか?
山本「何事にも一生懸命取り組むことが、今につながっていると思います」
-勝つために他の選手より努力していることはありますか?
山本「打つだけじゃない、バントだったり、フォアボールだったり、そういうので貢献しようという気持ちでいつも臨んでいます」
-ファンに何て呼ばれたいですか?
近本「チームから『チカ』って呼ばれていますし、みんなも『チカ』って呼んでくれたらうれしいです」
-今日、神奈川県に帰るのですが、夕食に食べて帰った方がいい、オススメのメニューはありますか?
近本「そうですね~、今日帰るんですよね。ほんとだったら淡路島に寄って帰ってもらいたいんですけど、そうですね…。なんでしょうかね…(笑い)。たこ焼きおいしいですね! たこ焼き食べて帰ってください」
(インタビュアーがアナウンサーに代わり)
-今の心境は
山本「最高です」
-9回、満塁で回ってきた時の気持ちは
山本「みんながつないでくれた大チャンスだったので、なんとかランナーをかえそうという気持ちで打席に立ちました」
-9回先頭で回ってきた近本選手は、どんな気持ちで
近本「風が吹いていたんで、とにかく逆方向に打とうという気持ちで入って。先頭だったんで、バットに当たったらなんとかなるかなと思って、結果的にサヨナラの場面を作ることができたので、よかったです」
-大勢の子どもたちの前で勝てた
近本「ほんとに、こどもの日の3連戦で1勝もできずに帰ってもらうっていうのは悔しいと思いましたし、なんとしても今日は勝たないとっていうのがあったんで。こういう最高の形で勝てて、これからもどんどん勝っていきたいと思います」
-最後に子どもたちへ
山本「僕も小さい頃、プロ野球を見てプロ野球選手になりたいと思っていました。ここにいるみんなも、1人でも多く、プロ野球選手になりたいと思ってくれたらうれしいです。今日はありがとうございました」
近本「最高の形で、こどもの日、子どもたちがこういう試合を見れて、僕たちもうれしいですし、またこうしてたくさんの方に来てもらって、たくさんの方が喜んで今日帰ってもらって。明日からの連戦、これからも巻き返していきたいと思います。応援よろしくお願いします!」