西武育成ドラフト2位で、この日に支配下登録された滝沢夏央内野手(18)が、いきなりプロ初スタメンに抜てきされた。「2番遊撃」に名を連ねた。

身長164センチは、球界最小兵。関根学園(新潟)出身の高卒ルーキーは「とにかく緊張しているというのが一番です。でも期待していただいているからこそ1軍に呼んでいただけたのだと思いますので、何とか自分なりにチームに貢献できるプレーをします。特に守備と足が自分のアピールポイントですが、ライオンズファンの方々には、精いっぱいプレーしているところを見ていただきたいです」と意気込んだ。

西武の高卒新人がショートで先発するのは、12年永江恭平氏以来。永江氏は8月19日で、5月まで限れば、当時西鉄だった1953年の豊田泰光氏までさかのぼる。

この日、11時30分に終わった支配下登録会見の後、1軍昇格を通達された。背番号62のユニホームを受け取り、すぐに合流した練習。そこでスタメンだと伝えられた。まさに立場が激変。忘れられない13日の金曜日になった。

持ち味はスピード感あふれる守備と走塁になる。黒田内野守備走塁コーチは「動きのいい選手です。特に守備はいいですね。今いるライオンズの選手たちとは違ったカラーの選手で面白いと思います。走攻守、すべての面で期待しています。まだまだ若いですから、今日は思い切ってプレーしてほしいですね」と話した。

◆滝沢夏央(たきざわ・なつお)2003年(平15)8月13日生まれ、新潟県上越市出身。野球は保育園時代に軟式で始め、中3で県選抜に選出。関根学園では内野手兼投手として1年春から1桁背番号を背負うも、甲子園出場なし。21年育成ドラフト2位で西武入団。今季2軍では出場23試合、15安打、0本塁打、2打点、5盗塁、打率2割3分4厘。164センチ、65キロ。右投げ左打ち。

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