前夜の試合で鼻に死球が直撃して鼻骨を骨折した日本ハム野村佑希内野手(21)が「4番三塁」でスタメンに名を連ねた。場内でスタメンが発表されると、両チームのファンから大きな拍手が送られた。

この日は元気な姿で球場入りした。グラウンドに登場すると、三塁付近でノックを受けていたオリックス伏見寅威捕手(31)から「大丈夫?」と声をかけられた野村は「大丈夫です」と返答。患部を守るフェースガードも装着せず、アップや走塁、打撃、守備練習を軽快にこなした。

試合前に取材に応じた新庄剛志監督(50)は「やっぱり(野村の鼻は)折れてましたね。鼻も痛いけど、心の方がね、ちょっとね」とメンタルを心配したが、本人と話した際には「『全然大丈夫です』って。だから、今日出ますよ」とスタメン起用を予告した。

一刻も早く、恐怖心を取り除かせるための“親心”だ。「めちゃくちゃデカいボールが来たようなイメージが残るから、バッターって。踏み込めなくなってくるから。ちょっと時間を置くより、1打席でも立っておいた方が恐怖心は(なくなる)。俺も3回ぐらいしか、頭当たったことないから」と説明した。

これで野村は10日オリックス戦(札幌ドーム)から7試合連続で「4番三塁」でのスタメン出場となる。新庄監督は「(三塁守備では)イレギュラーとかは怖いんじゃないかな。ましてや、ここは人工芝じゃないから。ま~でも、そんなこと言ったら先に進めないから。自分で克服するしかない」と、期待した。

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