剛腕対決、再び-。ソフトバンク千賀滉大投手(29)が、20日ロッテ戦(ペイペイドーム)で佐々木朗希投手(20)との今季2度目の投げ合いに臨む。この日は本拠地でダッシュやキャッチボールなどで最終調整。「自分のやれることをしっかりやる。それだけです」。短い言葉で意気込みを示し、集中力を高めた。

初対決は6日のZOZOマリンで、千賀は5回3失点。ベンチに飛んできたファウルボールを避けた際に両足がつり、今季最少の69球で降板していた。一方の佐々木朗は6回1失点も、両投手に勝敗はつかず。わずか2週間後に再対決が実現し「自分のやるべきことをやれるように、しっかり頑張るだけです」。特別な意識は明かさなかったが、今度こそ白黒をつける。

前回登板の13日日本ハム戦では、自己最速を更新する164キロをマークした。鬼気迫る投球で、佐々木朗に並ぶNPB4位の快速球。「千賀VS佐々木朗」。力と力のぶつかり合いは、両軍ファンのみならず全国でも注目の的となりそうだ。藤本監督も「千賀はホークスのエース。エース対決という形なら、絶対に先に点をやらないという気持ちで投げてもらいたい」と背中を押した。

チームは現在2連勝中。千賀自身は約1カ月白星から遠ざかるが、エースで勝てば首位楽天を追うタカの勢いは加速する。「とにかくチームが勝てるように投げたいと思います」と、真剣なまなざしに必勝への思いを込めた。【只松憲】

○…柳町が佐々木朗打ちでエース千賀を援護する。前回6日の対戦では3打数1安打。左翼越えの二塁打も放っている。再戦に向けて「前回は(チームとして)やられてしまったので。早い段階から攻略してなんとか点を取って、早い段階で下ろすことが理想だと思う。それができれば」と意気込んだ。また、同じ外野の上林が長期離脱となり「チーム状況を救っていけたら」と苦境を打破する。

【関連記事】ソフトバンクニュース一覧