中日松葉貴大投手(31)が先発ローテーションのキーマンに指名された。17日の巨人戦(バンテリンドーム)で再開するリーグ戦に向け、立浪監督が「松葉はドーム関係なしに間隔を詰めて。前回は7回途中まで投げたが、基本5回。中5日くらいで(ローテに)どんどん入っていく感じ」と起用法に言及。5イニング限定で中5日で回し、交流戦6連敗フィニッシュからの巻き返しをにらむ。

左腕は4月23日巨人戦からの6試合は相性などから「本拠地バンテリンドームで5回まで」の限定起用が続いた。9日ロッテ戦(ZOZOマリン)で制限解除され、7回途中2失点(2敗目)と試合を作った。この好投を受けての中5日プランで、松葉は「使いたいと思っていただけるのはありがたいこと。結果で応え続けたい。登板(間隔)が、空くより短い方が苦ではない」と気を引き締めた。

中日の先発は大野雄、柳、小笠原が3本柱。先発転向の岡田、鈴木や福谷、勝野、岡野らは再昇格のメドが立っていない。高卒2年目のホープ高橋宏も控えるが、立浪監督は「もう少し間隔を空けて投げさせる」とリミッター解除には慎重だ。「大野、柳、小笠原でしっかり勝ちを取っていかないと。7回くらいからは負けないリリーフ陣がいる」。5月に国内FA権の取得条件を満たしたプロ10年目左腕が、竜のローテをフレキシブルに埋める。【伊東大介】

チームは15日からバンテリンドームで行う全体練習でディフェンス強化に重点を置く。交流戦はラストに6連敗、11位で終え、リーグ最下位。立浪監督は「ここまで振り返って、無駄な点を与えている。一、三塁での重盗とか、ランダウンとか、三盗を簡単に許したりとか。そういうことをもう1回練習で入れる」ときっぱり。打撃と並行して、守備の連係を徹底していく。

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