輝に「キモティー!」あげちゃいます!? 西武、ロッテなどで活躍したG・G・佐藤氏(43)が日刊スポーツを通じ、自身の決めぜりふの「キモティー!」を阪神佐藤輝明内野手(23)に禅譲するプランを明かした。佐藤輝が5日の日本ハム戦で先制打を放った際に「キモティー!」のせりふを初使用。G・G・佐藤氏も大感激で、球界で活躍する佐藤姓の「1等賞を目指して」とエールを送った。【取材・構成=真柴健】

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「キモティー」には亡き恩師への感謝が込められていた。G・G・佐藤氏は中学時代にシニアリーグの「港東ムース」に所属。オーナーが野村沙知代さんで、夫の野村克也監督とも縁ができた。

08年の北京五輪の左翼守備で落球を繰り返し“戦犯”扱いされた。「ノムさんが死ぬ10日前に偶然、会ったんです。『お前、エラーしたけど北京五輪の記憶が残っているのは、星野(監督)とお前だけだ。人の記憶に残ることが、どれだけ難しくて、素晴らしいことか、わかるか? クヨクヨすんな』って言葉をもらって…。遺言かな? と思って、SNSで発信しているんです」。

当初はネタにしてはいけないと思っていたが今は違う。「あのときは、本当に死にたいと思ったけど…。あのエラーがあってよかったのかなと。失敗した過去も、とらえ方によって良い方向に変えられる。未来の行動で過去は変えられる。タイムマシンは必要ないんです」。若手選手に失敗を恐れるなとエールを送った。

 

【阪神】佐藤輝明へG・G・佐藤氏「“本物の佐藤”現れた」活躍願い「キモティー!」禅譲プラン