熊谷兄弟が躍動した。阪神熊谷敬宥(たかひろ)内野手(26)が5日、2軍練習試合の日本海オセアンリーグ選抜戦(鳴尾浜)で、弟の宥晃(ひろあき)外野手(23=福井)とプロ初対決した。兄は2番、弟は9番で、ともに左翼で出場。兄は初回1死の第1打席で変化急を捉えて弟が守る左翼線の二塁打を放った。

だが、弟も負けてはいない。4点を追う5回2死二塁で中堅へタイムリー三塁打を放ち、1点をかえした。「今日はお兄ちゃんと久しぶりに野球ができたので、いいところを見せればいいなと思って頑張りました。結果につながってよかった」と会心の笑みだ。

兄は試合前、弟にバットなどの道具を贈った。「弟も僕の姿を見て頑張れると思うし、僕も頑張らないとという気持ちになる。プレーする場所は違いますが、切磋琢磨(せっさたくま)しながら一緒に頑張っていければ」。有意義な兄弟対決を終え、心を新たにしていた。【三宅ひとみ】

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