ロッテ福田秀平外野手(33)の執念がチームの空気を変えた。

この日は不振のマーティンと入れ替わりで昇格し、7番右翼で即スタメン。同点の7回無死一塁、西武森の大飛球に飛びつき捕球すると、そのままフェンスに上半身を強打した。倒れ込みながら中堅高部にボールを転がして託すと、二塁へタッチアップをした一塁走者も中継プレーでアウトに。福田秀はその後、担架で運ばれ退場した。

井口資仁監督(47)は試合後に「あのプレーが今日の中では一番ゲームを左右したプレーかなと思います。今日上がってきたばかりの秀平がああいうプレーを見せてくれて、チームもまた生き返ったというところですね」とベテランの好守をたたえた。

負傷退場後については「一応報告はある程度は入っていますけど、まだ細かいところまでは入っていないので」と説明。「またこういうプレーを秀平には見せてほしいなと思いますけど、けがの状態をこれからまた聞いて」と心配していた。

○…唐川が入団から15年連続での白星をマークした。この日は7回に登板し、福田秀の好守もあり無失点に。その裏に打線が勝ち越した。これでプロ通算77勝目。18年以降はカットボールを武器にリリーフで腕を振るベテラン右腕は「入団から勝ちが付いているというのは、これまで自分を使っていただいた監督、コーチのおかげであり、結果だと思います。これからも頑張ります」と感謝した。