日本ハム阪口楽(うた)内野手(19)が19日、サッカーW杯カタール大会に出場するFW前田大然(25)へエールを送った。実は、6歳上の前田とは幼なじみ。「同じ保育園で、親同士も仲がいい。よく小さい頃に遊んだりしていた」と、大阪で暮らしていた幼少期に遊んでもらっていた。身近だった“お兄ちゃん”が初めて臨むW杯。「応援します」と、大活躍を祈ってテレビ観戦する予定だ。

前田の存在は刺激になっている。「(前田が16年に当時J2の)松本山雅に入ったと聞いて、すごいなぁと思って。そしたら(昨夏の東京)五輪に出ていて」と、順調なステップアップに驚かされるばかり。前田の母から教えてもらったラインに連絡を入れたこともあったが返信がなかった。「忙しいんでしょうね」と、いまや世界を相手に戦う姿をリスペクトするとともに「連絡が返ってくるように僕も活躍します」と、励みにしている。

16日まで参加した秋季キャンプでは、新庄監督から「急激に変わった。目立った。すごい」と石井とともに名前を挙げられた。急成長の裏には「侍ジャパンとの試合は(メンバーには入れず)居残りだった。絶対に見返してやろうと思って気合入れてました」と、悔しさが糧になっていた。千葉・鎌ケ谷の球団施設に帰ってきても、成長曲線を止めることなく秋季練習で鍛錬中。幼なじみの熱い戦いも目に焼き付けながら、来季の大ブレークを目指して突き進む。【木下大輔】