東都大学野球1部の亜大は、新入生の石川ケニー外野手(明秀学園日立)が4番の大仕事をやってのけた。

慶大戦で初の4番に起用された。前夜にスタメンを知り「よっしゃ、やってやろう」と気合が入った。

1-1で迎えた5回2死満塁、狙っていたカーブを完璧に捉えて左翼越えに満塁弾。

ハワイ生まれで父は日本人、母はアメリカ人。「中学の頃からのルーティーン」というアロハポーズでホームインした。「監督さんにチャンスをいただいたので、それを生かせて良かったです」と感謝。試合後には、球場の外に出ると地元鹿児島の子どもたちにあっという間に囲まれ、写真撮影やサインに笑顔で応じた。

高校時代から外野手と投手の二刀流として注目されていたが、亜大に進学。「4年後のドラフト1位を目指して、亜大に入りました」ときっぱり。生田勉監督(56)は「打撃がいい。性格もアメリカン、ハワイアンで最高です」と内面も評価する。

大学でも二刀流を継続しており、投手としても調整中。生田監督は「明日か明後日には、二刀流でいきます」と明かした。