2回戦8試合が行われ、関東連盟勢は3チームが準々決勝に勝ち上がった。
関東連盟夏季大会(夏季関東大会)優勝の世田谷西は東練馬との関東勢同士の接戦を制し、5-3で勝ち進んだ。同じく関東勢同士の取手-竜ケ崎は、大会初の茨城県勢対決となり、優勝候補の取手が、17年ぶり出場の竜ケ崎を5-1で下した。中本牧は着実に加点して花巻を7-0で破った。静岡裾野、戸塚はタイブレークの末に惜敗した。
3日の準々決勝4試合は神宮球場で行われる。
▽2回戦(関東連盟所属チーム)
世田谷西5-3東練馬
大阪交野9-6江戸川中央
橿原磯城4-0栃木下野
取手5-1竜ケ崎
中本牧7-0花巻
瀬戸5-4戸塚(タイブレーク)
札幌新琴似3-2静岡裾野(タイブレーク)
【大阪交野9-6江戸川中央】
江戸川中央が、関西連盟1位の大阪交野にまさかの逆転負けを喫した。
初回、相手先発の立ち上がりを攻めた。1番唐津大和(3年)が初球を左翼線に二塁打。勢いがつき、四球や野選を絡めて6番池田翔馬(3年)、7番林優太(3年)の適時打などで一挙5点を先制した。
3回には4番石井捷希(かつき、3年)が左翼席に飛び込む本塁打を放って追加点。投げては先発池田が4回まで2安打に抑えて0封し、試合の流れをつかんでいた。
しかし、5回に犠飛で1点を返された後の6回だった。1死一、二塁から連続適時打の後、野手陣の細かいミスが続き、走者をためて適時打を許す展開を止められず、打者13人に被安打8で8失点。一気に逆転された。その後の攻撃では立ち直った相手投手を打ち崩せず、6-9で無念の敗退となった。
屋代剛一監督は「初回の5点はラッキーだった。その後も集中力で頑張っていたが、ミスが出てしまったので…。相手は関西のチャンピオンで粘り強く簡単に負けないチームと聞いていました。うちもここまで粘り強く結果を出してきたんですが」と、残念そうだった。
敗戦が決まった後、ベンチ内では「やり切ったんだから泣くなよ」という声が飛び交った。諸川史也主将は「最後まであきらめずに戦えました。ミスは悔しいですが、個性的でうるさすぎるぐらいのチームとしては悔いなく終われたと思います」と、少し涙目で気丈に話した。
【札幌新琴似3-2静岡裾野】
静岡裾野がタイブレークの末、札幌新琴似に2-3で敗れた。
1回、先頭の田原太平(3年)が右前打で出て、2番宮澤和聖(とあ、3年)のバントが内野安打となってチャンスを広げた。2死後、5番杉山育夢(はぐむ)主将(3年)の内野安打で先制した。
先発の伊藤漣(3年)は130キロ台のストレートで相手打線を3回まで無失点に抑えたが、4回につかまる。1死後、四球を挟んでの短長打で同点、犠飛で逆転された。打線はあと1本が出なかったが、6回に6番村上諒(3年)が二塁打で出て、代打小野温大(はると、3年)が起死回生の三塁打を放って同点に追いついて、タイブレークに入った。しかし、1死満塁から杉山主将が三振に倒れ、後続も凡退して無得点。その裏、7回から登板していた佐藤大心(たいし、3年)が左越え適時打を打たれてサヨナラ負けした。
佐藤裕徳監督は悔しそうな表情で「同点にしたところで勝ち越せなかったのが敗因でしょうか。このチームは優勝を狙える力があると思っていたので…万全な状態に調整できなかった私の責任です。短い夏になってしまいました」と話した。バッテリーの伊藤と杉山主将が全米選手権出場(優勝)から7月24日に帰国後、コンディションが上がらず、杉山主将は新型コロナに感染して、昨日まで療養していた。
杉山主将は「雰囲気はよかったんですけど、僕がこういう状態になって申し訳ないです」と涙を流し、タイブレークの場面では「迷惑をかけた分、自分が決めようと思ったんですけど、決めきれなかった」と責任を背負った。3年生にはまだジャイアンツカップが残っており「春、夏と優勝できなかったので、そこを取るしかない。1戦必勝でいきます」と、次に目を向けていた。



