巨人赤星優志投手(24)が7回3安打無失点の好投で今季初勝利を挙げた。

1点リードの6回に無死一、二塁のピンチを迎えたが、中軸のオスナ、村上、サンタナを封じ無失点で切り抜けた。直球を軸に強気で押して昨年9月11日広島戦以来、11カ月ぶりの白星。前日23日に先発予定だったグリフィンが試合前練習で頭部に打球が直撃するアクシデントを受け、巡ってきた先発マウンドでチームを助けた。

普段は“おひとり様”を好む。人見知りで、ショップで話しかけられるのが、苦手。高級ブランド品にも興味はない。学生時代から愛用するファストファッションを今でも好む。理由は品質、価格に加え「セルフレジがあるので、人とかかわらずに買えるのがいいんですよね」と真顔で言う。

サイズ感を熟知することもあり、店員にひと声かける必要がある試着室を利用するのも気が進まない。一方で室内練習場では、5月下旬から過ごしたファームで鏡の前に映る自分自身の姿と向き合ってきた。桑田ファーム総監督の助言を受け、1日100回のシャドーピッチングを続けてきた。「桑田さんは現役時代毎日50回やっていた。桑田さんと一緒じゃダメだなって思って」と倍の数を自らに課し、左肩の開きを修正した。

お立ち台に上がったヒーローは、照れくさそうに言った。「肩のコンディション不良とかもあってなかなか思うようにいかない3カ月だったですけど、課題を克服しながら、勝つことができてよかった」。反撃の力となっていく。【上田悠太】

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