苦しいサヨナラ負けを喫し、阪神岡田彰布監督(66)は試合後、報道陣の取材に応じなかった。「もうええわ」。感情を押し殺すように、静かな口調で一言だけ。そう言い残して、球場を後にした。
まさかの形で今季ワースト4連敗を喫した。1点リードのまま迎えた9回。マウンドに上がったのは、ダブル守護神の一角ゲラ。しかし、先頭の友杉に中前打を浴びると、犠打のあとに連続四球を出して1死満塁。犠飛で同点に追いつかれると、流れはロッテに渡ってしまった。
延長10回に登板したのは漆原。2死まで奪った後、2本の安打と四球で満塁のピンチを招くと、フルカウントから小川に押し出し四球。これで引き分けを挟んで10連勝としたロッテの歓喜を、横目で見るしかなかった。
連敗ストップまであと1歩だった。プロ1号を放った前川が、7回に一時勝ち越し打をマークし4点目。30日の日本ハム戦(甲子園)まで、8戦連続3得点以下だった低空飛行を抜け出した。9回には1死から代打渡辺、原口と連続で送り、原口が左前打を放つとすかさず代走熊谷を出した。しかし、好機はここで止まり追加点とはならなかった。
これで交流戦開幕から3戦白星なし。この試合前まで3位だった巨人が勝利したため、4月19日以来の3位転落となった。勝ちきれない阪神に、負のデータがつきまとう。両リーグともに、交流戦で初戦から3連敗したチームのリーグ優勝はなく、これまでのV率は0%。覆すには、勝つしかない。連勝街道を突き進むパ2位に浮上したロッテの食い止めることはできるか。ここで負の流れを断ち切って、連勝ロードに戻りたい。【磯綾乃】



